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第 III 部 人間は、勝手に予想する

初めて開く Web サイトでも、私たちは完全に白紙ではありません。左上のロゴ、下線のあるテキスト、虫眼鏡、歯車、カート、入力後のエラー。過去に使った別の画面から、「おそらくこう動く」という予測を持ち込みます。

予測は操作を速くします。毎回すべてを試さなくても、見た目、位置、言葉、反復から次の結果を見積もれるからです。一方、過去の経験と異なる結果が返ると、ためらい、誤操作、再学習が起こります。

第 III 部では、次を分けて見ます。

  • 利用者がすでに持つ仕組みへの理解と予測
  • 画面内の反復から学ぶ局所的な規則
  • 操作後に返る状態とフィードバック
  • 制作者が知りすぎているために見えなくなる問題

一貫性を守れば、すべてが使いやすくなるわけではありません。独自性を消すことも目的ではありません。慣習を借りれば学習を短縮できますが、対象利用者がその慣習を知らない場合があります。例外は重要な状態を知らせますが、例外だらけなら規則を学べません。

本部では、「直感的」「普通こうする」「一貫していない」という評価語を、経験、手がかり、予測、結果、学習へ分解します。そして、初回の成功、ためらい、誤操作、再試行、学習後の変化から仮説を確かめます。